入院生活その2(右上腕骨頚部骨折)
手術前や入院中、ネットで調べても上腕骨頚部骨折の経験者の方の詳しい情報がほとんど無かったので、ちょっとでも同じ怪我をされた方の参考になればと思い記事にしています。
入院4日目
4日目からはリハビリが午前と午後の2回になりました。
とにかく最初の頃は痛くて痛くて。
あまりに私が痛がるので、女性の療法士さんに「出産の時はどうだったんですか?」なんて聞かれました。
若い頃は痛みに強かったと思うのですが、年と共にだんだん痛みに弱くなってしまったみたいです。
リハビリは、可動域を広げることから始まりました。
手術前に一週間バストバンドで固定していたのもあり、肩から腕にかけて冗談ではなく動かなくなっていたのです。
少しずつ少しずつ療法士さんに肩を動かしてもらう・・・痛みに「うっっ!」と唸ってしまったり涙が出ることもありました。
部屋を替えてもらう
さて、前回の記事で、隣の患者さんの「せん妄」について書きましたが、4日目になると叫び声が「殺して!」に変わりました。
本当に一日中叫び続けているんです。昼夜「殺して」を聞き続け、睡眠不足も相まって私も情緒不安定になっていきました。その夜娘と電話で話した後、娘の事がとても心配になり(ちょっと彼氏とトラブルがあった)過呼吸になってしまったのです。
隣室の叫び声の中、睡眠導入剤をもらってようやく眠りにつく事ができました。
翌日、もう無理だと思い部屋を替えてもらうことにしました。
せん妄とは
せん妄は、突然発生して変動する精神機能の障害で、通常は回復可能です。注意力および思考力の低下、見当識障害、覚醒(意識)レベルの変動を特徴とします。
出典 せん妄 - 09. 脳、脊髄、末梢神経の病気 - MSDマニュアル家庭版
高齢者に多く発症する一種の意識障害で、旅行先や入院で起こりやすいとのこと。
ぼんやりとしてゴソゴソ動き回る程度の「低活動性せん妄」と大声を出して暴れまわったり動き回る「高活動性せん妄」があるそうです。
なぜか昼間家族がお見舞いに来ている時などは、この「せん妄」は治まっているんです。なので家族は知らないことも多いのではないかな。
実は私の亡き父も、亡くなる前に入院していた時に、せん妄で夜中は大騒ぎしていたそうなんです。これは病院側から教えてもらわないとわからない事ですよね。
別の部屋に移動が決まった時、私は看護師さんに思わず
「自分も歳とって入院したらこうなるのかな?歳をとるのが怖いわ」と言ってしまいました。
つづく